石田朱音

Ishida Akane

アートとしてのネオンサイン
Neon sign as Art

インスタレーション、映像、冊子|ネオン管、鉄板、プロジェクター、モニター、紙
Installation art, video, book|Neon tube, iron plate, projector, monitor, paper
H900 × W1050 × D100mm 6min 13sec

作者より

暗闇をぼうっと映し出し、空間を幻想的なものへと変貌させるネオンの光を私は美しいと感じる。
現在街から姿を消しつつあるネオンサイン。その芸術的価値を再確認する機会を設けるべく、ネオンサイン工房へと取材に伺い、実際に制作を行った。ネオンが抱える問題と、それを解決する方法を「映像と組み合わせる」という作品制作を通じて表現することで、少しでもネオンに興味を持つ人が増えてくれたら幸いである。

石田朱音

担当教員より

ネオンは演出性の高い発光サインやアートの素材として、かつて多くの作家が用いたものだが、今やLEDの出現によってネオンそのものが衰退の一途である。作者は正に消滅危惧種の復活を意図するように、現代的なメディアと組み合わせたアート作品を制作し、ネオンの存在と可能性を高い造形力で魅力的に伝え、更にその工芸的な製作方法を映像で提示し、創作上の興味と関心を喚起するように企図している。芸術支援というアートマネジメントの新たな手法として高く評価できる。

芸術文化学科教授 楫義明