食口SIKGU本|H240 × W210 × D20mm
食口は、家族または、同じ屋根の下で過ごし、食事を共にする間柄を意味する韓国の言葉です。韓国で食口は、食事を共にすることで、家族ではない存在でも、血縁関係のように近い関係になることができます。留学を機に自炊を始めてから気がついたことは、毎日食べる食事を作ることは思ったより難しかったことです。そして、自分と共に食事をした存在に気がつきました。今回の制作では、自分の家族、祖母、母、叔母3人と、小さい頃からよく通っていた地元ソウルのトッポッキ屋さん、おかず屋さん、パン屋さんの方々を撮影しました。彼らと私は血縁、地縁で絡み合っている食口です。 LEE Yubin
韓国では、家族など親しく食事を共にする人を「食口(シック)」と呼ぶ。イさんは日本に留学して初めて、食を通して自分を育んでくれた「食口」の存在に気づき、写真と文章を通して彼らと、そして自分自身と丹念に向き合い、ドキュメントブックをデザインした。ともするとバーチャルに飲み込まれる私たちを、血の通ったリアルな世界に力強く引き戻してくれる赤い本。そこに流れる、大地に根を張るようなエネルギーを高く評価した。 芸術文化学科教授 杉浦幸子
作者より
食口は、家族または、同じ屋根の下で過ごし、食事を共にする間柄を意味する韓国の言葉です。韓国で食口は、食事を共にすることで、家族ではない存在でも、血縁関係のように近い関係になることができます。留学を機に自炊を始めてから気がついたことは、毎日食べる食事を作ることは思ったより難しかったことです。そして、自分と共に食事をした存在に気がつきました。今回の制作では、自分の家族、祖母、母、叔母3人と、小さい頃からよく通っていた地元ソウルのトッポッキ屋さん、おかず屋さん、パン屋さんの方々を撮影しました。彼らと私は血縁、地縁で絡み合っている食口です。
LEE Yubin
担当教員より
韓国では、家族など親しく食事を共にする人を「食口(シック)」と呼ぶ。イさんは日本に留学して初めて、食を通して自分を育んでくれた「食口」の存在に気づき、写真と文章を通して彼らと、そして自分自身と丹念に向き合い、ドキュメントブックをデザインした。ともするとバーチャルに飲み込まれる私たちを、血の通ったリアルな世界に力強く引き戻してくれる赤い本。そこに流れる、大地に根を張るようなエネルギーを高く評価した。
芸術文化学科教授 杉浦幸子