吉原佑実

Yoshihara Yumi

線を描く
Draw lines

パネル|NTラシャ、ゲルインキボールペン
Panel|NT RASHA, gel ink ball pen
H1091 × W790mm ×7点


Book
H210 × W297mm H210 × W148mm

作者より

紙に、ペンで一本線を引く。それだけでは飽き足らず、線をどんどん集積していく。線は、単体では単純でシンプルなのにも関わらず、積み重ねることによって生まれてくる画面はとても魅力的で力強いと思った
制作した絵の線は、全て手で描いた線だ。この作品から、私が感じている線の魅力を感じていただけたらと思っている。

吉原佑実

担当教員より

この制作のタイトルは「線を描く」であるが、これは制作の一面に過ぎないだろう。提出した作品以外の多くの制作に長い時間かけて描くことで、見る者に、意識性と無意識性、全体形状を構想する計画性とデティルの関係性による自己組織的、無計画性、心で描くことと手の動きによる即興性との連動、などなど制作をめぐる問題を考えさせる。線の造形以上に、制作のプロセスとその問題を感じさせる作品である。

基礎デザイン学科教授 小林昭世