石﨑朝子

ISHIZAKI Asako

Layered city

アルミ板、ウレタン塗料、モルタル、蝶番
Aluminum, urethane paint, mortar, hinge
H1040 × W2100 × D800mm

City development map

アルミ板、ウレタン塗料、蝶番
Aluminum, urethane paint, hinge
サイズ可変

Following Sky

映像|液晶ディスプレイ
20分26秒
Movie | LCD
20min 26sec

City Wall

木材、モルタル、アクリル塗料
Wood, mortar, acrylic paint
H1800 × W3200 × D1000mm

作者より

実際の都市(渋谷)をリサーチすることから出発し、都市空間の「面」のあり方を表現することを軸に制作したインスタレーション作品。
都市の面=「次から次へと際限ない映像のように、我々の目線に絶えず入り込む都市の表層的な断片」と定義し、それぞれ平面的な要素から構成された作品を展開した。
「面」を起点としたそれぞれの作品は、都市空間を「スクロール」するかのように様々な目線の動きを意識して配置し、新たなパースペクティブを体感する場として、都市のあらゆる表面を繋ぎ合せている。

石﨑朝子

担当教員より

作者の渋谷の街に対する思いや独自性を自ら歩くことにより、そこで出会った街の表象的な要素を取材選定し、その事柄を追体験するための装着を設えた。選択されたモチーフはグラフティ、壁、空、地図。使用した素材はモニター、アルミ板、コンクリート、青系塗料など。
与えられた素材は展示環境では実素材として機能するが、渋谷の街環境を想定すると疑似的な素材に変換される。それらをブルーバックを背景に、互いに存在する役割の、双方を同時に意識すること出来る作品となっている。石﨑にとっては双方とそれぞれが常にリアルな存在なのである。

彫刻学科教授 三沢厚彦