日々のことusual days和紙、水性インク、木版[最小]H148 × W100mm〜[最大]H745 × W563mm(43点)
日々の何気ない瞬間たちが、自分を支えている大きな存在であることに気づくことがある。愛着を持って使っているもの、楽しみにしている時間、毎日通っていたあの場所からの景色。心の中にあるささやかな風景ひとつひとつを、大切に持って進んでいけたらと思う。 大川菜々子
大川さんの描くイメージは故郷である小豆島(香川県)の風景が度々登場する。 その画面は平穏であり、これから先も何ら変わらない安心感に満ちている。 大学に入学した当初から木版画に興味があったそうだが、本能的にこの技法が自身の表現したいものと一致すると感じていたのだろう。作品は故郷でなくても日常生活で気になる事柄が記憶の中で熟成され、見るものを視覚的に楽しませる。奇を衒う所がなく、何か特別なものでもない、誰もが見たことのある景色は生活に追われる現代社会の中でほっと一息つけるような安住の地を提供してくれる。 他のテーマを設定したとしても何か新しい側面を見せてくれるような可能性を感じさせる。 版画からイラストレーター、絵本作家など、興味の枠を留める事なく見るものを楽しませてほしい。 油絵学科教授 元田久治
作者より
日々の何気ない瞬間たちが、自分を支えている大きな存在であることに気づくことがある。愛着を持って使っているもの、楽しみにしている時間、毎日通っていたあの場所からの景色。心の中にあるささやかな風景ひとつひとつを、大切に持って進んでいけたらと思う。
大川菜々子
担当教員より
大川さんの描くイメージは故郷である小豆島(香川県)の風景が度々登場する。
その画面は平穏であり、これから先も何ら変わらない安心感に満ちている。
大学に入学した当初から木版画に興味があったそうだが、本能的にこの技法が自身の表現したいものと一致すると感じていたのだろう。作品は故郷でなくても日常生活で気になる事柄が記憶の中で熟成され、見るものを視覚的に楽しませる。奇を衒う所がなく、何か特別なものでもない、誰もが見たことのある景色は生活に追われる現代社会の中でほっと一息つけるような安住の地を提供してくれる。
他のテーマを設定したとしても何か新しい側面を見せてくれるような可能性を感じさせる。
版画からイラストレーター、絵本作家など、興味の枠を留める事なく見るものを楽しませてほしい。
油絵学科教授 元田久治