飯島裕也

IIJIMA Yuya

BE A GOOD SCENERY(S)

プレゼンテーション|スチレンボード、スノーマット、チップボール、塩ビ板
H4500 × W2000 × D4900mm

作者より

JR長崎本線浦上駅の建て替え計画である。敷地は昨年の新幹線開業によって都市化の過渡期にある長崎市に位置しており、観光客や地元住民が利用する。再開発によって画一化が進み、人間にとって行き過ぎた合理化が進む街に、土木・インフラ・人間のスケールを横断する駅舎を計画した。構成、ゾーニング、ファサードは全て列車をパラメーターに設計されており、鉄道を中心にここにしかない風景を作る駅の提案である。

飯島裕也

担当教員より

鉄道によって作られる風景や現象を中心に、その街固有の文化や生活が生まれるような駅での空間体験を模索した作品である。鉄道に関する様々な条件を基にリアリティある計画を立案し、具体的な設計としてまとめている。既存の高架駅に貫入する矩形のヴォリュームをエキスパンドメタルでパッケージされた駅舎は様々な表情に変化し、新たな駅前広場や街をつくりだす計画である。特筆すべきことは、ディテールまで検討した実施設計に近い綿密な設計力のある力作である。

建築学科教授 布施茂