折箱の新たな歩み -折箱業界存続のための新しい折箱の形-
The new future of a ORIBAKO. -The form of the new ORIBAKO for survival of ORIBAKO industry.-
折箱|木、藍染め
ORIBAKO (Japanese food containers)|Wood, indigo dyeing
H30 × W110 × D110mm H40 × W40 × D120mm H40 × W80 × D80mm
本|紙、無線綴じ
Book|Paper, perfect binding
H160 × W160mm
作者より
日本には古くから作られ使用されている「折箱」という木の箱がある。今でもお弁当などに多く使用され活用しているが、昨今、その折箱の需要が薄れてきている。そのため今回私は折箱の需要を高めるための商品を企画・制作した。日本伝統だからこそ世界に発信するために折箱×洋としてチョコレートBOXを制作。また、伝統×伝統として折箱を藍染めしてギフトBOXにした。また、それらをまとめ書籍にした。
片田紗葵
担当教員より
崎陽軒の焼売や伊勢の赤福餅などでなじみのある折箱だが、現在は紙、発泡スチロール、プラスチックの箱も総称するようになった。こんな現状に一石を投じようと、製造会社の協力も得て、本来の折箱の用途開発を進めた積極性が評価に値する。とりわけ藍染の折箱は意外性があり、藍が天然染料であることで箱の経木としっくり合って、自力で試行錯誤した結果のグラデーションが美しい。「デザインの国・日本」の復権に一役買いそうだ。
デザイン情報学科教授 森山明子