佐伯瞳

Saeki Hitomi


Erode

ナイロン、3Dプリント
Nylon, 3D printer
H258 × W156 × D152mm H185 × W156 × D112mm H263 × W155 × D154mm H226 × W197 × D113mm H174 × W172 × D89mm

作者より

あるものが他のものの影響によって、変化し、あるいは融合することによって生まれるかたちがある。むという行為や現象を一つの流れとして捉え、5つの段階として分けた。これらの形状は使用者を装身具がむかたちをとるようにデザインされ、変装するために使用される特殊メイクのイメージで、人間と装身具がシームレスな状態になるようなものを目指した。また3Dスキャナーを使用し、モデルの形状に合わさるようにできている。

佐伯瞳

担当教員より

3Dプリンター等のデジタル造形技術を作品制作に用いるのはもはや珍しいことではない。それ故に新しい技術で出来ること、これまでの技術で出来なかったことを見極め、革新的な造形を追求する姿勢が求められる。本作品は装身具をテーマに据え、そのあり方自体を見つめ直すことで、「身に着ける」という行為を新しい技術で再解釈した実験的提案である。成果物には作者独特の審美感が反映されており、それが最新技術と相まって作品として昇華された点を評価したい。

デザイン情報学科専任講師 高山穣