本名みずほ

Honna Mizuho

おいしい 和wa 芸術 -おいしい素材で和の文様をつくる-
delicious material × wa × arts -making japanese traditional pattern of delicious materials-

和紙、布、デジタルプリント
Washi, cloth, digital print
H160 × W160mm ×46点 レディースサイズ ×5点

作者より

パプリカのヘタは見事な六角形で、ショウガのくきは絶妙な桃色や若草色で。台所に立つと、こんな素材を生み出す自然は芸術家だと感じます。その日食べたおいしい素材を写真におさめ、日本の伝統文様に落とし込みました。「おいしい」素材と「和」の伝統をかけ合わせると、どんな「芸術」が生まれるのか。「おいしい×和×芸術」に向き合うほどに「おいしい!は=芸術」だとわくわくしました。わたしの日々の延長がこの卒業制作に繋がったことを、何より嬉しく思います。

本名みずほ

担当教員より

偉大な自然を“芸術家”と見立ててその恵みである食材を事細かに解剖・観察分析し、そこから得たデザインモチーフを46種の新しい“和の文様”として作品展開。また展示では一部の文様を使って5枚のシャツに応用することで、新たなテキスタイルやブランディングデザインへの可能性を表現した。日常の家庭料理から色とカタチの美しさを抽出した緻密な 研究アプローチと、それを革新的な“和の文様”に昇華させたデザイン力が高く評価された。

デザイン情報学科教授 井口博美