岩瀬結香里

Iwase Yukari

日本橋船着場ーTUNAGU

模型|スチレンボード、木材、スタイロフォーム、他
Model|Styrene board, wood, styrofoam, other
H2000 × W1800 × D1800mm

作者より

1964年の東京オリンピック開催にあわせて首都高速道路が作られたことで「日本橋」の上空は覆われてしまいました。しかし現在では2020年に開催されるオリンピックに向けてかつての日本橋を取り戻すべく、高速道路を撤去する活動もあります。そこで私は日本橋の下にある船着場を街の魅力を伝える場として、新たにデザイン・設計しました。この場所が日本橋の入り口として活用され、多くの人に日本橋をもっと好きになってもらえますように。

岩瀬結香里

担当教員より

陸路と水路がゆるやかに縦方向 - 横方向と交差する。日本橋のコンテクストを丁寧に練り込みながら、サービス/物販/飲食/パブリックなどの役割を持つ各ユニットは極めてシンプルでありながら、ランドスケープの形状の複雑さを逆手にとり、ユニークな絡み合いをみせる。

“日本橋船着場ーTUNAGU”と題された本作品の本質的な意味は、単独開発の意味にとどまらない。他のエリアと連動しそれぞれのローカルカルチャーが、互いにその価値を交換し合うだろうインフラ提案としての役割を持つ。

空間演出デザイン学科教授 片山正通