space 7インスタレーション|木、石膏ボード、LED 照明、家具、家電、ほかInstallation art|Wood, gypsum board, LED bulb, furniture, appliance, otherH1600 × W4500 × D4200mm
これまで境界について考えてきた。 他者との境界。 公と私の境界。 建築を自分を取り巻く境界の一種として考えてみた。 人が成長し変化するように建築も柔軟に自由でいいのではないか。 そこで忘れられ、ないがしろに扱われている隙間空間に着目した。この場所は学校の中の隙間である。 発想の転換次第でそこはただの階段下にも、異空間にもなりうる。この作品で私なりの空間の可能性を提案する。 ラブホテル、日本におけるそれは、狭い生活空間の中で生きる我々にとって自分をさらけ出して楽しむことができる心のスキマなのではないだろうか。 隙間にスキマを展開させた。 また、身分も広さもいらずに相手と親密になれる場所という意味では文化的に茶室にも通ずるものがあるのではないだろうか。 石井夏帆
石井夏帆が制作した怪しげなラブホテル「space 7」は、建築家・芦原義信が設計した武蔵野美術大学7号館1階階段下の、普段は物置場として使われている隙間空間にインスタレーションしたものである。この空間はキャンパス内でも南側に面し休憩所とも隣接した、学生たちには比較的人気のある場所でありながら、なんとなく忘れられた空間でもあった。今回石井はこの隙間空間に、現代人の誰もが持つ「心のスキマ」を埋めるための異空間を制作したのである。 建築学科客員教授 土屋公雄
作者より
これまで境界について考えてきた。
他者との境界。
公と私の境界。
建築を自分を取り巻く境界の一種として考えてみた。
人が成長し変化するように建築も柔軟に自由でいいのではないか。
そこで忘れられ、ないがしろに扱われている隙間空間に着目した。この場所は学校の中の隙間である。
発想の転換次第でそこはただの階段下にも、異空間にもなりうる。この作品で私なりの空間の可能性を提案する。
ラブホテル、日本におけるそれは、狭い生活空間の中で生きる我々にとって自分をさらけ出して楽しむことができる心のスキマなのではないだろうか。
隙間にスキマを展開させた。
また、身分も広さもいらずに相手と親密になれる場所という意味では文化的に茶室にも通ずるものがあるのではないだろうか。
石井夏帆
担当教員より
石井夏帆が制作した怪しげなラブホテル「space 7」は、建築家・芦原義信が設計した武蔵野美術大学7号館1階階段下の、普段は物置場として使われている隙間空間にインスタレーションしたものである。この空間はキャンパス内でも南側に面し休憩所とも隣接した、学生たちには比較的人気のある場所でありながら、なんとなく忘れられた空間でもあった。今回石井はこの隙間空間に、現代人の誰もが持つ「心のスキマ」を埋めるための異空間を制作したのである。
建築学科客員教授 土屋公雄