山田陽平

Yamada Yohei

品川駅改造計画 ―都市を異化する―
Expansion of Shinagawa Station —Rewrite the Metropolis—

模型|チップボール、スチレンボード、スタイロフォーム、アクリル、紙、ほか
Model |Chipboard, styrene board, styrofoam, acrylic board, paper, other
H600 × W3600 × D1800mm、H100 × φ900mm

作者より

都市へ積極的に関与する建築の設計を試みる。建築を置くことにより発生する新たなコンテクストと、その建築がもたらす風景の更新を、建築による都市の異化作用として定義する。

敷地は品川駅及び港南口駅前広場の一帯である。現在品川駅では地下40mにリニアモーターカーの駅を建設している。この地下40mの穴を設計し提案する。穴は地下都市として強力なコンテクストになると同時に、これまでの見慣れた都市風景を大きく変える存在である。空間は立体的な都市体験として既成の都市空間を対比的に補完する。既成の都市を新たな都市へと孵化させる、新たな時代のための建築手法として提示する。

山田陽平

担当教員より

「品川駅改造計画 ―都市を異化する―」は、品川駅の地下40mに建設中のリニアモーターカーの駅を、巨大なヴォイド空間によって顕在化させた提案である。既存の品川駅から地下へ広がる動線を見事に計画し、平面と断面によって丹念に設計した空間は、シークエンスの構成、プロポーションなど秀逸な建築である。卒業制作において、この規模の建築を計画し、圧倒的な図面と模型によるプレゼンテーションは、質、量とも圧巻の内容である。

建築学科教授 布施茂