モノの刺身Sashimi of ThingsM画用紙、アクリル絵具、コピック、エアーブラシM paper, acrylic paint, copic marker, airbrushH523 × W678mm ×12点
モノを「刺身」にするということをテーマにしたイラストレーション。日用品が薄くスライスされることによって普段目にすることのない中身の部分が露わになる。すると、決して食べれないモノであるのに料理されたかのように姿を変えるのである。この作品では、「刺身」という表現を用いることで、工業製品にさえ食欲を掻き立てられるようなシズルを与えられるのか模索した。 江田陽子
モノのリアリティを新鮮に感じさせる手法として「刺身」というメタファを用いた作品である。プロダクツをスライスして刺身の「平盛り」の様相で左から右へと並べていく。この規則を、歯磨きチューブ、マッチ箱、防災頭巾、蚊取り線香のパッケージなどなど、見慣れたものに適用している。一見写真のように見えるが、全てアクリルガッシュで描かれた手描きのイラストレーションである。眺めていると、巧みな絵画表現に引き込まれるだけでなく、最後にはこれらのプロダクツを「おいしそう」と感じてしまう。傑作のヴィジュアル・レトリックである。 基礎デザイン学科教授 原研哉
作者より
モノを「刺身」にするということをテーマにしたイラストレーション。日用品が薄くスライスされることによって普段目にすることのない中身の部分が露わになる。すると、決して食べれないモノであるのに料理されたかのように姿を変えるのである。この作品では、「刺身」という表現を用いることで、工業製品にさえ食欲を掻き立てられるようなシズルを与えられるのか模索した。
江田陽子
担当教員より
モノのリアリティを新鮮に感じさせる手法として「刺身」というメタファを用いた作品である。プロダクツをスライスして刺身の「平盛り」の様相で左から右へと並べていく。この規則を、歯磨きチューブ、マッチ箱、防災頭巾、蚊取り線香のパッケージなどなど、見慣れたものに適用している。一見写真のように見えるが、全てアクリルガッシュで描かれた手描きのイラストレーションである。眺めていると、巧みな絵画表現に引き込まれるだけでなく、最後にはこれらのプロダクツを「おいしそう」と感じてしまう。傑作のヴィジュアル・レトリックである。
基礎デザイン学科教授 原研哉