坂本俊太

Sakamoto Shunta

Pattern Per Heart

ミクストメディア|布、プロジェクター、紙
Mechanical pencil lead, paper
H900 × W670 × D600mm、H900 × W900mm ×8点

作者より

心拍パターンといった生体情報は、嘘をつけない。だからこそ、そこには濃度の高いパーソナリティーがあるのではないだろうか。
心拍パターンを解析し、テキスタイルのパターンにすることで、生体情報の「個性」という一面を楽しめる形でビジュアライズした。

坂本俊太

担当教員より

指紋やDNAは死んだ後でも機能する個体識別の指標であるが、心音は、人間が生きている時のみに機能するアイデンティティの指標である。ここでは聴診器から得られる心音の周波数やリズムを解析し、自動的にグラフィックパターンを生成させる装置を作った。できあがったパターンは、スクリーン上のみならず、白い布の上に投影されたり、布にインクジェットで定着する仕組みを考案されたりしている。自分の身体から発するオリジナル情報から生まれるプロダクツの提案でもある。

基礎デザイン学科教授 原研哉