積層するGLLaminated GLスタイロフォーム、チップボード、スノーマット、ほかStyrofoam, chipboard, snowmat, otherH1041 × W2130 × D1500mm H150 × W420 × D594mm
設計の出発点を人に対し他者的なところに設定することによって、想像を超えた新しさや快適さがあるのではないかという想いから始まった。 敷地である中井は川や交通インフラが立体的に交差し、さらに新宿に残る地形の谷底に位置する。敷地の最大の特徴である地盤面の重なりから設計を始め、新たに地盤面のようなものを挿入する。地下鉄の乗り換えで、自分の居場所がわからなくなるような感覚がここにはある。その中で視線の交錯により居場所を把握できるところが現れ、地下に埋まっている既存の土木構築物を露出させることによって「ここにしかない風景」を作り出せると考えた。 吉田葵
「積層するGL」は、都市のインフラが立体交差する新宿区中井駅周辺に着目し、地下30mの都営大江戸線までをボイド空間とする提案である。都市のインフラが露出した地下のボイド空間に乗換え動線と様々なレベルのスラブを挿入することで、新たな公共空間の可能性を予感させる。この計画は、都市の地下に埋設されているインフラを可視化させる大胆な発想力と地下空間の解像度を上げる緻密な設計力によって提案された秀逸な作品である。 建築学科教授 布施茂
作者より
設計の出発点を人に対し他者的なところに設定することによって、想像を超えた新しさや快適さがあるのではないかという想いから始まった。
敷地である中井は川や交通インフラが立体的に交差し、さらに新宿に残る地形の谷底に位置する。敷地の最大の特徴である地盤面の重なりから設計を始め、新たに地盤面のようなものを挿入する。地下鉄の乗り換えで、自分の居場所がわからなくなるような感覚がここにはある。その中で視線の交錯により居場所を把握できるところが現れ、地下に埋まっている既存の土木構築物を露出させることによって「ここにしかない風景」を作り出せると考えた。
吉田葵
担当教員より
「積層するGL」は、都市のインフラが立体交差する新宿区中井駅周辺に着目し、地下30mの都営大江戸線までをボイド空間とする提案である。都市のインフラが露出した地下のボイド空間に乗換え動線と様々なレベルのスラブを挿入することで、新たな公共空間の可能性を予感させる。この計画は、都市の地下に埋設されているインフラを可視化させる大胆な発想力と地下空間の解像度を上げる緻密な設計力によって提案された秀逸な作品である。
建築学科教授 布施茂