ワーン ジーイエン

Wang Zhiyan

道と径
−見ている風景の集まり
The Alley Collection of Our Living Scene

紙、段ボール、木棒、スチレンペーパー、ほか
Paper, cardboard, wood stick, styrene paper, other
H900 × W1500 × D2040mm H200 × W1800 × D520mm H150 × W900 × D520mm

作者より

中野駅の北口、商店街の中に不思議な懐かしい気分があります。卒業研究の時、プライベートとパブリックにおける人の活動と空間関係より、45本以上の「道」の事例から18本を選んで、「道からの空間関係」を分析しました。
敷地の中にいろんな体験で「道」を生み出しました。小さな敷地に下町の横丁や路地裏の雰囲気が同じ空間で現れて、この空間関係がこの場所に連続しました。生み出す小路と径と道の上、そば処(既存)、立呑み(既存)、居酒屋、share kitchen、café&tea、bar、様々な店舗を設計しました。これは私の二年間の東京での記憶です。

ワーン ジーイエン

担当教員より

中野駅北口ブロードウェイの東側、昭和の面影を残す新仲見世商店街。既存の場所性を尊重しながらあらたな人と活動を誘導し界隈を更新する建築の提案である。作者は膨大な路地と横丁の現地調査を実施、そこから導いた「道」に関連するサンプルエレメントを実践的に各所に仕込み、改修と新築を合体させて、路地が立体的に延長したかのような建築を創出した。プレゼンテーションの隅々にまで力強く一貫した作風が感じられる。

建築学科教授 高橋晶子