石塚公輔

Ishizuka Kosuke

市町村章はマンホールの蓋に今日も
The Story of Municipal Emblems in Japan

年表|紙、パネル
Chronology | Paper, panel
H1682 × W4455mm

ポスター|紙、パネル
Poster | Paper, panel
H1682 × W2376mm

作者より

街のシンボルマークである市町村章。こんな日の当たらないグラフィックデザインの領域も、実は日本において100年以上の歴史を持っています。日本の人々は市町村章をどんな考えでデザインし、そしてどんな生態系が紡がれてきたのか。本作は、それらを見渡すダイアグラムです。

石塚公輔

担当教員より

市町村章は、オリンピックエンブレムやブランドロゴなど光が当たる意匠と較べて、きわめて地味で目立たぬ存在だ。暮らしのなかに散見されるかたちが注目されることは少なく、マンホールやゴミ袋にひっそりと棲息している。その見過ごされがちな市町村章を慈しみ、その歴史性やデザインの系譜を怜悧に分析し、ダイアグラム化を試みた。その全容を俯瞰する試みには脱帽する。また、市町村章のみで描き出された日本地図には、サイズなどの恣意性はあるが、ほぼ正確な位置に配置された紋章の集積に圧倒される。

基礎デザイン学科教授 板東孝明