見慣れた形のウィリアムモリスの壁紙的展開A pattern of familiar items inspiredby William Morris Wall paperグラフィック、立体|紙、ファブリック|捺染Graphic, three-dimensional work | Paper, fabric | PrintingH2500 × W3000 × D3000mm
ウィリアムモリスの壁紙は誕生した当時から今日に至るまで世界中の人達を魅了してきたが、この研究はその同じ造形ルールの中に、現代の私たちに親しみやすい日常を挿入してみる試みである。夏のお祭り、子供の誕生、家族旅行、のんびりした週末……、そんな平凡な光景が題材である。決して現代的なキレを持つパターンではないが、ウイリアム・モリス風の壁紙や家具に展開された、ほんのり甘いデザインの心地よさを感じ取ってもらえれば幸いである。 リュウ イソー
リュウ・イソーは、ウイリアム・モリスの壁紙の唐草文様が、古典的な唐草模様と比較して親しみやすく柔らかいと言う。その着想をもとに、リュウはモリスの壁紙の構成原理を解析・把握した後に、現代の自分の身近なもの、例えば料理の食材やブランド・ロゴなどをモチーフとして唐草模様を制作している。確かにほんのりと優しい装飾パターンが生み出されている。これは言語で記述される批評とは異なる、モリスの壁紙に対するユニークな批評にもなっている。 基礎デザイン学科教授 原研哉
作者より
ウィリアムモリスの壁紙は誕生した当時から今日に至るまで世界中の人達を魅了してきたが、この研究はその同じ造形ルールの中に、現代の私たちに親しみやすい日常を挿入してみる試みである。夏のお祭り、子供の誕生、家族旅行、のんびりした週末……、そんな平凡な光景が題材である。決して現代的なキレを持つパターンではないが、ウイリアム・モリス風の壁紙や家具に展開された、ほんのり甘いデザインの心地よさを感じ取ってもらえれば幸いである。
リュウ イソー
担当教員より
リュウ・イソーは、ウイリアム・モリスの壁紙の唐草文様が、古典的な唐草模様と比較して親しみやすく柔らかいと言う。その着想をもとに、リュウはモリスの壁紙の構成原理を解析・把握した後に、現代の自分の身近なもの、例えば料理の食材やブランド・ロゴなどをモチーフとして唐草模様を制作している。確かにほんのりと優しい装飾パターンが生み出されている。これは言語で記述される批評とは異なる、モリスの壁紙に対するユニークな批評にもなっている。
基礎デザイン学科教授 原研哉