小栗涼香

Oguri Suzuka

流れる景色、私の空間。
Scenery is flowing, it is my space.

模型|バルサ、紙、パステル、他
Model|Balsa board, paper, pastel, other
H2500 × W1800 × D1420mm

作者より

移動する建築による新しい施設の提案をした。景色の美しい廃線を再利用する1つの方法、また、不動である建築を移動させることで起こり得ることを提案し、建築の新たな利用方法を考えた。
利用者が用途別の移動する建築を選択し、それらを連結、3番線ホームを発車する。選択した用途により宿やスタジオ、宴会場に変化する。移動した先に停車駅がいくつか設計されており、立ち寄り、街と関わる。ここでは様々な物語が生まれていく。

小栗涼香

担当教員より

「流れる景色、私の空間。」は、廃線になった川越市の西武安比奈線を利用した移動するホテルの提案である。移動するホテルは、約3kmの廃線の行程を利用しているため「宿泊するための場所」、「利用する部屋」、「停車駅」を選択でき、今までにはない建築の面白さや廃線を再利用することで街との新たなる可能性を感じさせる作品である。自らの建築的興味をいかに卒業制作として表現するかを丹念にスタディし、まとめあげた力作である。

建築学科教授 布施茂