宇戸佐耶香

Uto Sayaka

流骨
Ryukotsu

インスタレーション|流木、鉄、鍛造、溶接
Installation art|Driftwood, iron, forging, welding
H4000 × W3800 × D9000mm

作者より

海岸で、流木が骨に見えた。私の誤解が、この作品の第一歩になった。
4年間学んだ舞台美術は、観客の想像力を働かせることが重要であると思っている。この想像力で観客とコミュニケーションをとれることが私にとって演劇の最大の魅力であり、欠かすことが出来ない。
人体を具象的に造形するのではなく、骨に見えた流木たちを繋ぎ合わせることで、観客に不安定だが力強い人体を想像して欲しいと考えた。
その流木の流れるような曲線を躍動感につなげた。

宇戸佐耶香

担当教員より

造形とは、デッサンの中にあり。
宇戸の作品は躍動している。
デッサンで裏打ちされた流木造形は
風に揺れて
「人間讃歌」を詩っている。
これは、パラリンピックだ。

空間演出デザイン学科教授 堀尾幸男