山崎栞奈

Yamazaki Kanna

これからの美術鑑賞「みてみてアート」
~私と美術館ボランティアのための、作品と鑑賞者をつなぐ新しい鑑賞方法の提案~
A Future Art Appreciation Design “MITE MITE (LOOK & TRY) ART”
-A proposal for museum volunteers and myself, to connect people with art works.-

プランニング|本、リーフレット、パネル、映像|紙、スチレンボード、ディスプレイ
Planning | Book, leaflet, panel, video | Paper, styrene board, display | 1min 50sec
H210 × 297mm 42ページ H297 × 210mm H728 × 1030mm ×8点 1分50秒

作者より

これからの美術鑑賞「みてみてアート」とは、進行役のファシリテータが7つのプロセスを通しながら、参加者によくみて考えることを促し、アート作品の見方を深めていく鑑賞プログラムです。少人数のグループでひとつのアート作品に大体20分くらいの時間をかけて、気づいたこと、感じたことを話し合い、作品と鑑賞者、そして鑑賞者同士がコミュニケーションをとることを目的としています。
アートは難しかったり、敷居が高いものと感じられますが、少し見方がわかることによって、より作品を深くみていただくきっかけになればと思います。この鑑賞法が、アートをみることの楽しさや価値を、より多くの人に体験してもらい、アートの可能性を感じてもらうきっかけになれば幸いです。

山崎栞奈

担当教員より

美術館や学校でアート作品を鑑賞するメソッドの一つとして普及してきた「対話型鑑賞」にファシリテータとして関わる中で、鑑賞者に知識を与えない、質問は定型3つに限る、といったデザインに感じた違和感をきっかけに、文献と実地リサーチを経て、新たな鑑賞「みてみてアート」を提案した。これまでの実践をまとめるリサーチをベースに、鑑賞者を巻き込むインクルーシブな視点から「鑑賞」という「こと」のリデザインを行った点を評価した。

芸術文化学科教授 杉浦幸子