廻るバスハウスCircling Bathhouseインスタレーション|アニメーション|プロジェクター、液晶ディスプレイ、ミクストメディアInstallation art | Animation | Projector, LCD, mixed media | 10sec ×4 4min 48sec ×2 24sec ×2 1min10秒 ×4点 4分48秒 ×2点 24秒 ×2点 1分
3年半、銭湯でアルバイトをしていました。私にとっての銭湯はずっと不思議な場所でした。人生でどんなに悲しいことが起きようが嬉しいことが起きようがここの中では関係なくて、一人ひとりが生みだすいつもと変わらないたくさんの日常が混ざりあってぼんやりとひとつの空間を漂っていました。 日捺茄乃子
アニメ表現を駆使したインスタレーション作品として昭和の銭湯を再現する「ありそうでなかった」新鮮な試みである。特筆すべきは展示場として写真スタジオを選択し、ホリゾントのカーブを湯煙に霞む浴槽に結びつけたイリュージョンであろう。湯気や水音など即物的な素材を一切用いず、「リピート動画の看板」など心理効果によって空間の力強い抽象化に成功している。小道具の入念な造り込み等も加担して「寛ぎ感」を見事に演出している。 映像学科教授 黒坂圭太
作者より
3年半、銭湯でアルバイトをしていました。私にとっての銭湯はずっと不思議な場所でした。人生でどんなに悲しいことが起きようが嬉しいことが起きようがここの中では関係なくて、一人ひとりが生みだすいつもと変わらないたくさんの日常が混ざりあってぼんやりとひとつの空間を漂っていました。
日捺茄乃子
担当教員より
アニメ表現を駆使したインスタレーション作品として昭和の銭湯を再現する「ありそうでなかった」新鮮な試みである。特筆すべきは展示場として写真スタジオを選択し、ホリゾントのカーブを湯煙に霞む浴槽に結びつけたイリュージョンであろう。湯気や水音など即物的な素材を一切用いず、「リピート動画の看板」など心理効果によって空間の力強い抽象化に成功している。小道具の入念な造り込み等も加担して「寛ぎ感」を見事に演出している。
映像学科教授 黒坂圭太