その横のこれThis next to itインスタレーション|FRP、段ボール、アクリル絵具、木材、ベニヤ板、油粘土、ほかInstallation art | FRP, cardboard, acrylic, wood, plywood, oil clay, etc.H2700 × W6000 × D3000mm
これは何なのか。何を見ているか、見ていない、見えていない。これは本当にそこにあるか。何があるのか。 上久保徳子
表象的技法や制作ロジックで見える事と言えばファウンドオブジェクトやブリコラージュ的な方法性なのだろう。 単管で設えられた壁面を背に、正面性を強調するような場がメディウムなのかもしれない。そして、その場所から浮かび上がるものは…。 こんなストーリーもさほど有意義ではなさそうだ。タイトルの「その横のこれ」がキーワードとなるのかもしれない。それは三段論法を並列的な言語ロジックとしての思考を示唆している。それらを彫刻的言語にあてはめることにより、一見曖昧に見える事物に強いフレームを与える事ができるのだ。 なるほど、そうなると、主体性の所在は目に見える必要はない。言語化することの曖昧な主体性「その横のこれ」のその横の「これ」を彫刻的言語に置き換えればよい。「これ」の「その横」にはまぎれもない、毎日せっせと作業する上久保自身の姿が浮かび上がるのである。 彫刻学科教授 三沢厚彦
作者より
これは何なのか。何を見ているか、見ていない、見えていない。これは本当にそこにあるか。何があるのか。
上久保徳子
担当教員より
表象的技法や制作ロジックで見える事と言えばファウンドオブジェクトやブリコラージュ的な方法性なのだろう。
単管で設えられた壁面を背に、正面性を強調するような場がメディウムなのかもしれない。そして、その場所から浮かび上がるものは…。
こんなストーリーもさほど有意義ではなさそうだ。タイトルの「その横のこれ」がキーワードとなるのかもしれない。それは三段論法を並列的な言語ロジックとしての思考を示唆している。それらを彫刻的言語にあてはめることにより、一見曖昧に見える事物に強いフレームを与える事ができるのだ。
なるほど、そうなると、主体性の所在は目に見える必要はない。言語化することの曖昧な主体性「その横のこれ」のその横の「これ」を彫刻的言語に置き換えればよい。「これ」の「その横」にはまぎれもない、毎日せっせと作業する上久保自身の姿が浮かび上がるのである。
彫刻学科教授 三沢厚彦