田澤杏梨

TAZAWA Anri

川根の地域資源
Kawane’s local resources

プレゼンテーション|スチレンボード、ダンボール、ヒノキ
Presentation | Styrene board, cardboard, cypress
模型|H230 × W1600 × D680mm、H425 × W1090 × D660mm、H225 × W500 × D490mm、H170 × W850 × D600mm、H260 × W780 × D590mm、H260 × W600 × D425mm

作者より

静岡県中部に位置する川根町は「川根茶」の生産地として知られる自然豊かな町である。しかし人口の減少などにより農林業、茶農業の後継者不足が目立ってきている。そこで川根の地域資源を町からピックアップし、要素やストーリーを加え、地域資源・観光客・地元の人を繋げる場所を作る。川根の地域資源や景観を堪能し、お茶コミュニティの体験を提供する分散型敷地計画の提案。実際私は今、この川根の地で空き家改修を行っている。この計画に止まらず、提案を繋げ川根全体にもコミュニティを広げることを目指す。

田澤杏梨

担当教員より

大井川沿い「川根茶」の生産地川根町周辺は、変化に富む峡谷と茶畑の景観を大井川鐵道SLが走る撮影スポットとして鉄道ファンに知られ、サイクリストや家族連れも集める。一方、地域では高齢化、林農業の後継者・耕作放棄や空き家問題を抱えている。
提案は、地域で見出した敷地に「無人駅舎」「茶畑」「空き工場」「梅園」「町屋」を改・新築した小建築群。来訪者は茶席をめぐり、景観と地域運営者の川根茶をはじめとする「コミュニtea」を楽しむ。開放的で清々しい建築構成、地域と来訪者の接点というプログラムを評価した。

建築学科教授 鈴木明