図式と都市
Schema and Urban
プレゼンテーション|スタイロフォーム、スノーマット紙、チップボール紙、プラスチック板、パステル、MDF合板、アルミ棒、カラースプレー、ジェッソ、コーヒー粉、アクリル絵具
Presentation | Styrofoam, snow matte paper, chip cardboard, plastic board, pastel, MDF, aluminum, color spray, gesso, coffee powder, acrylic paint
模型|H340 × W1500 × D1800mm、H90 × W600 × D600mm、H400 × W400mm
パネル:H1189 × W894mm、H1189 × W594mm、H1208 × W524mm ×2点、H811 × W524mm ×2点、H860 × W1068mm、H1000 × W800mm ×2点、H594 × W800mm ×2点、H420 × W420mm、H297 × W420mm ×5点、H420 × W600mm ×4点、H420 × W297mm ×7点
作者より
コンテンツの凝縮される都市空間に対し、自律的な図式をもつ建築を提案します。
図式を都市空間と応答しながら構成することによって、副次的に余白を形成し、都市・建築における場所性の認識の拡張を行う。敷地は都心へのアクセスを図る主要ターミナル駅である西船橋駅である。西船橋は埋立地や田畑であったため、矩形の街区によって形成されており、それを都市のグリッドと見立て、都市骨格と定義する。自律的な図式によってこの都市骨格を逆説的に浮かび上がらせ、グリッドの持つ町の再解釈によって、新たな計画の都市像へと飛躍することを目指します。また、それとともに乗換駅における待ち時間の空間体験を図式によって構想することで、新たな駅の形式を模索した。
二又大瑚
担当教員より
周辺環境に従属するように建ち上がる建築による都市部に対する自律的な図式を持つ建築の提案である。建築の造形を都市空間と応答し、都市部への積極的な介入によって建築化すること目指している。敷地は四つの路線が立体的に交差する西船橋駅とし、そこに直径90mの円環の図式を挿入する大胆な計画である。あえて強い形を提案し、複雑に立体交差する駅の動線と空間を見事に解いた力作であり、建築のかたちの力を信じた作者の強い意志が伝わる作品である。
建築学科教授 布施茂