藤井康仁

FUJII Yasuhito

土木空間に沿って—土木空間の昇華と非日常
Through civil enginieering space – Sublimation of civil enginieering space and extraordinary

プレゼンテーション|紙、スチレンペーパー
Presentation | Paper, styrene paper
模型|H320 × W1500 × D1250mm、H900 × W600 × D550mm、H900 × W600 × D550mm
プレゼンボード|H3980 × W2390mm(壁面)

作者より

今の世の中の日常には綺麗すぎるものが溢れ、何をとっても似たように思う事がある。もっとラフな空間に人間が介在する非日常的な贅沢があると考えた。土木の空間にはそのポテンシャルがあり、それがある種、開放的であり自由ではないだろうか。
敷地は練馬区の大泉JCT。その中に遊歩道と自転車のレーン、トラックを配し、高架とスロープによる様々なシーンをつなぎ合わせグラフィカルなJCTと同調するように立体的に構成した。土木空間の余剰を至れり尽くさない公園として設計した。

藤井康仁

担当教員より

土木空間がつくりだす空間の力強さや特異なスケールに対する興味から計画はスタートしている。土木空間の魅力を体感できる新たな視点場と空間体験を与える提案である。敷地を関越道と外環道が交差する大泉ジャンクション(JCT)の高架に囲まれて取り残された土地に着目し、そこにドローンの視点のように自由に空間散歩できる動線を計画している。土木空間に囲まれた都市の空白地に着目した視点、そこに立体動線だけを提案したことが秀逸である。

建築学科教授 布施茂