中島純

NAKAJIMA Jun

公民館の腕まくり
Gear up! Kohminkan

論文|48ページ(33,990字)

作者より

公共施設の一つである「公民館」をメインに取り上げ、なかでも民間による「公民館的な」空間に焦点を当てました。そして事例を4つ取り上げ、観察調査やインタビュー調査を実施し、民間ならではの価値を見出し、現在、行政の公民館が直面している課題にどのように応用できるかを探りました。結論としては、民間と行政の公民館の併存が必要だと考え、行政の公民館が多世代の人々に地域の居場所の選択肢になるための提案を示しました。そして、もし行政の方がこの論文を読んだときに「もっと公民館でもできることがあるかも」と、腕まくりをする時のような「よし!やってみるか!」と思ってくれたらいいなと思い「公民館の腕まくり」というタイトルにしました。

中島純

担当教員より

急速な少⼦⾼齢化をはじめ社会構造が⼤きく変動する昨今、公⺠館が「地域づくりの拠点」「新たなコミュニティ基盤の拠点」として注⽬されている。公⺠館構想のルーツから現在に⾄る歴史的経緯を踏まえ、近年出現している⺠間が運営し成功している「地域の居場所」としての“公⺠館的な”空間に着⽬し、運営体制やスキーム等その仕組みを詳細に調査分析。その成果を公的公⺠館で応⽤できる具体的な仕組みとして提案し、⽀援・活性化を促している。

クリエイティブイノベーション学科教授 井⼝博美