トランジションデザインアプローチを活用した循環型社会の研究 ─昭和初期の中山間地域における暮らしからの考察─Transition Design for Circular Society: Study from lifestyle in mountainous areas in the early Showa period木材、スチレンボード、紙論文|112ページ(62,795字)立体|H2000 × W1800 × D500mm
循環型社会を成立させるためには、マテリアルフローだけでなく人々のライフスタイルや文化をデザインしていく必要があるという認識のもと、循環型の行動を支える文化や仕組みを、昭和初期の中山間地域における暮らしから抽出することを試みた。インタビューでは日々の暮らしについて広く聞き取りを行い、メンタルモデルや地域社会の仕組みなど、循環に関係する様々な要素の可視化を試みた。また、現代の生活への変化の様子についても調査を行なった。展示では、リサーチの内容を立体やパネルなどで表現した。 野崎琴未
循環社会をどのように実現するか、そのヒントは中⼭間地域の昔の暮らしにあるのではないかということが本研究の独創的な着想である。このことを深く探索するために滋賀県の⻑浜市の中⼭間地域に2ヶ⽉半に及ぶ⻑期の滞在を実施。30件を超えるインタビューやフィールドワークを通じて循環社会を形成する要素を明らかにした。その範囲は物質的な循環に留まらず、循環の背景にあるソーシャルファクターにまでその対象を広げた点が⼤きな成果である。 クリエイティブイノベーション学科教授 岩嵜博論
作者より
循環型社会を成立させるためには、マテリアルフローだけでなく人々のライフスタイルや文化をデザインしていく必要があるという認識のもと、循環型の行動を支える文化や仕組みを、昭和初期の中山間地域における暮らしから抽出することを試みた。インタビューでは日々の暮らしについて広く聞き取りを行い、メンタルモデルや地域社会の仕組みなど、循環に関係する様々な要素の可視化を試みた。また、現代の生活への変化の様子についても調査を行なった。展示では、リサーチの内容を立体やパネルなどで表現した。
野崎琴未
担当教員より
循環社会をどのように実現するか、そのヒントは中⼭間地域の昔の暮らしにあるのではないかということが本研究の独創的な着想である。このことを深く探索するために滋賀県の⻑浜市の中⼭間地域に2ヶ⽉半に及ぶ⻑期の滞在を実施。30件を超えるインタビューやフィールドワークを通じて循環社会を形成する要素を明らかにした。その範囲は物質的な循環に留まらず、循環の背景にあるソーシャルファクターにまでその対象を広げた点が⼤きな成果である。
クリエイティブイノベーション学科教授 岩嵜博論