今日、園の外からoutside the garden today
雲肌麻紙、岩絵具、水干絵具H2000 × W5000mm
「今日も外から何かが入ってくる感じがした…」 人の周りには見えない「内と外」がある。例えば、個人の精神的な内面の「内」。人と関わる際には、自分と他人の間に心理的な距離があり、「内(自分)」と「外(他人)」という関係がある。 また、「内と外」の境界線が見えることもある。その「内と外」の間では常に様々なことが起こっている。 その見えない「内と外」と、見える「内と外」を表現した。 藤本恭子
藤本の作品は植物園の内と外の光景から制作したようだ。 それは彼女の身近な風景でもあるのだろうと思われるが、できあがった作品を見るとそれを手がかりとして自己と向きあい、絵の内部に深く関わり、手探りをしているような筆触が魅力的な作品となった。 作品は意識的なものではあるが、藤本の作品からは常に意識をこえた何かを求めているように感じる。 それは彼女が自己に向きあい、自己「内」と他者「外」を考えることから、外部への意識を獲得したからかもしれない。 日本画学科教授 尾長良範
作者より
「今日も外から何かが入ってくる感じがした…」
人の周りには見えない「内と外」がある。例えば、個人の精神的な内面の「内」。人と関わる際には、自分と他人の間に心理的な距離があり、「内(自分)」と「外(他人)」という関係がある。
また、「内と外」の境界線が見えることもある。その「内と外」の間では常に様々なことが起こっている。
その見えない「内と外」と、見える「内と外」を表現した。
藤本恭子
担当教員より
藤本の作品は植物園の内と外の光景から制作したようだ。
それは彼女の身近な風景でもあるのだろうと思われるが、できあがった作品を見るとそれを手がかりとして自己と向きあい、絵の内部に深く関わり、手探りをしているような筆触が魅力的な作品となった。
作品は意識的なものではあるが、藤本の作品からは常に意識をこえた何かを求めているように感じる。
それは彼女が自己に向きあい、自己「内」と他者「外」を考えることから、外部への意識を獲得したからかもしれない。
日本画学科教授 尾長良範