Ch.紙、糸、水彩絵具、色鉛筆、シルクスクリーン、手縫い、ほかH297 × W210mm、H210 × W148mm(2冊)
自らの手で音楽家ショパンの曲を作曲年順に並べ替え、ショパンを表す本を作る試み。“C”、“h.”の上下巻は合わせるとショパンの一生となる。“Pieśni”は、独立した歌曲集だ。本という媒体は印刷/フォント/版型等エディトリアルにおける扱いの違いによって、豊富な情報を含ませながらも抽象的な表現ができる。この本は音楽と同じで、仕組みや仕掛けはそこにあって解き明かすこともできるけれど、まずはただめくって読むことが楽しいと思えるものであってほしい。 水城尚央子
この作品は、作曲家フレデリック・ショパンが生涯を通じて作曲した作品の年表であり、音をビジュアルで表現したアートブックでもある。辞典のような公共性と日記のような私的性の両方を兼ね備え、編集・デザイン・造本を一人で手がけたことで、ショパンに関する豊富な先行研究を踏まえながらも、独自の視点を提示している。また歴史という分野においてデザイナーが主体的に介入できる可能性を実践を通して提示している作品とも言える。 基礎デザイン学科教授 田中良治
作者より
自らの手で音楽家ショパンの曲を作曲年順に並べ替え、ショパンを表す本を作る試み。“C”、“h.”の上下巻は合わせるとショパンの一生となる。“Pieśni”は、独立した歌曲集だ。本という媒体は印刷/フォント/版型等エディトリアルにおける扱いの違いによって、豊富な情報を含ませながらも抽象的な表現ができる。この本は音楽と同じで、仕組みや仕掛けはそこにあって解き明かすこともできるけれど、まずはただめくって読むことが楽しいと思えるものであってほしい。
水城尚央子
担当教員より
この作品は、作曲家フレデリック・ショパンが生涯を通じて作曲した作品の年表であり、音をビジュアルで表現したアートブックでもある。辞典のような公共性と日記のような私的性の両方を兼ね備え、編集・デザイン・造本を一人で手がけたことで、ショパンに関する豊富な先行研究を踏まえながらも、独自の視点を提示している。また歴史という分野においてデザイナーが主体的に介入できる可能性を実践を通して提示している作品とも言える。
基礎デザイン学科教授 田中良治