日本の美術館における展覧会担当学芸員と来館者の交流Interaction between curators and visitors in Japanese art museums
論文|64ページ(38,916字)
本研究では、来館者の美術館体験を豊かにすることを目的に、「日本の美術館における展覧会担当学芸員と来館者の交流」というテーマを設定した。 そこで「文献調査」と2つの「意識調査」を通して、両者の交流の実態とそのメリットについて明らかにすることを試みた。 加えて、「学芸員個人に焦点を立てた交流」を提案し、「来館者が学芸員との繋がりを求めて美術館を利用する」という来館者と美術館の新たな関わり方について考察した。 井澤奏音
日本の美術館では誰が展覧会を企画したか明記されないことが多いという『美術手帖』の記事をきっかけに、井澤さんは、全国の美術館学芸員と、美術館を訪れる可能性がある人たちの生の声を丁寧に集め、分析し、両者に稔りをもたらす提案を行いました。激変する21世紀において、アートこそがその変化を乗り越える力を人々に与える、と考えた時、アートと人をつなぐ美術館を支える学芸員一人ひとりを伝えることこそが重要だということに、この論文は改めて気づかせてくれます。 芸術文化学科教授 杉浦幸子
作者より
本研究では、来館者の美術館体験を豊かにすることを目的に、「日本の美術館における展覧会担当学芸員と来館者の交流」というテーマを設定した。
そこで「文献調査」と2つの「意識調査」を通して、両者の交流の実態とそのメリットについて明らかにすることを試みた。
加えて、「学芸員個人に焦点を立てた交流」を提案し、「来館者が学芸員との繋がりを求めて美術館を利用する」という来館者と美術館の新たな関わり方について考察した。
井澤奏音
担当教員より
日本の美術館では誰が展覧会を企画したか明記されないことが多いという『美術手帖』の記事をきっかけに、井澤さんは、全国の美術館学芸員と、美術館を訪れる可能性がある人たちの生の声を丁寧に集め、分析し、両者に稔りをもたらす提案を行いました。激変する21世紀において、アートこそがその変化を乗り越える力を人々に与える、と考えた時、アートと人をつなぐ美術館を支える学芸員一人ひとりを伝えることこそが重要だということに、この論文は改めて気づかせてくれます。
芸術文化学科教授 杉浦幸子