方舟Ark
木製パネル、紙、岩絵具、水干絵具、透明水彩、色鉛筆H3320 × W7280mm
身のまわりの小宇宙を意識するようになったのはいつからだろう。 マクロの中にミクロがあって、ミクロの中にもまたマクロがある。 それらが際限なく繰り返されている。 それは世界の構造そのものであり、そこには果てしない宇宙と繋がっている感覚がある。そんな神秘と奇跡で満ち溢れた世界に、どうしようもなく惹かれてしまう。 島田涼平
原始的な生命体から発生したこれまでの作品から、根気よく自分と向き合い制作を昇華させたことで、より美しく力強い絵画世界が生まれた。 正方形のパネルを組み合わせて成り立つこの作品は、展示場に合わせて組み替える度に手を加えて変化するという。 組み替えたことで方舟の形態を失いつつも、この絵はしっかりと島田涼平の作家としての道を示してくれたのではないだろうか。 洗練された表現ではないのかもしれないが、彼の言葉から感じとれる等身大の感性や、無鉄砲に自分の身を投じることのできる美しさを、私たちは芸術を志す立場として重視せざるをえない。 日本や美大という枷を外し、自身の感覚を研ぎ澄ますことで、どこまで自分の世界を広げていけるのか…これから私たちに見せつけて欲しい作家である。 日本画学科准教授 熊澤未来子
作者より
身のまわりの小宇宙を意識するようになったのはいつからだろう。
マクロの中にミクロがあって、ミクロの中にもまたマクロがある。
それらが際限なく繰り返されている。
それは世界の構造そのものであり、そこには果てしない宇宙と繋がっている感覚がある。そんな神秘と奇跡で満ち溢れた世界に、どうしようもなく惹かれてしまう。
島田涼平
担当教員より
原始的な生命体から発生したこれまでの作品から、根気よく自分と向き合い制作を昇華させたことで、より美しく力強い絵画世界が生まれた。
正方形のパネルを組み合わせて成り立つこの作品は、展示場に合わせて組み替える度に手を加えて変化するという。
組み替えたことで方舟の形態を失いつつも、この絵はしっかりと島田涼平の作家としての道を示してくれたのではないだろうか。
洗練された表現ではないのかもしれないが、彼の言葉から感じとれる等身大の感性や、無鉄砲に自分の身を投じることのできる美しさを、私たちは芸術を志す立場として重視せざるをえない。
日本や美大という枷を外し、自身の感覚を研ぎ澄ますことで、どこまで自分の世界を広げていけるのか…これから私たちに見せつけて欲しい作家である。
日本画学科准教授 熊澤未来子