ひのきの木目の再構築ひのき、スチレンボード、PLA、米栂インスタレーション|H1200 × W1800 × D900mmポスター|H841 × W1189mm(2点)
この作品は、鉋で非常に薄く削られたひのきを、水平な薄い板の一面に複雑に貼りあわせている。さらに板の上にぽつんと微かな立体物を置くことで、面的に広がる木目が三次元空間に張り巡らされた回路のように見えてくる。薄く柔らかいからこそ出せた人為的な木目同士のぶつかり合いは、普段の暮らしでは意識されない木目の面白さを顕在化できると感じた。 酒井麻衣
酒井麻衣は「木目」に注視し、木目を異化していく手法を見出した。具体的には鉋で削り取られた「鉋屑」にアイロンをかけ、面精度の高いパネルの上に、緻密に貼り込んでいったのである。柾目や板目の差異は当然であるが、木目の向き・方向もまちまちである平面オブジェクトがまず完成した。その後に、やはり木目の持った特殊な立体物を制作した。多様な向きの鉋屑が、全ての面に精密貼り込まれた小さなオブジェクトを、平面木目オブジェクトの上に展開・配置していったのである。めくるめく木目の世界は、静かに既知の素材感を逸脱し、その魅力を新しいリアリティとともに発している。 基礎デザイン学科教授 原研哉
作者より
この作品は、鉋で非常に薄く削られたひのきを、水平な薄い板の一面に複雑に貼りあわせている。さらに板の上にぽつんと微かな立体物を置くことで、面的に広がる木目が三次元空間に張り巡らされた回路のように見えてくる。薄く柔らかいからこそ出せた人為的な木目同士のぶつかり合いは、普段の暮らしでは意識されない木目の面白さを顕在化できると感じた。
酒井麻衣
担当教員より
酒井麻衣は「木目」に注視し、木目を異化していく手法を見出した。具体的には鉋で削り取られた「鉋屑」にアイロンをかけ、面精度の高いパネルの上に、緻密に貼り込んでいったのである。柾目や板目の差異は当然であるが、木目の向き・方向もまちまちである平面オブジェクトがまず完成した。その後に、やはり木目の持った特殊な立体物を制作した。多様な向きの鉋屑が、全ての面に精密貼り込まれた小さなオブジェクトを、平面木目オブジェクトの上に展開・配置していったのである。めくるめく木目の世界は、静かに既知の素材感を逸脱し、その魅力を新しいリアリティとともに発している。
基礎デザイン学科教授 原研哉