塚本このみ

TSUKAMOTO Konomi

Laundry Piles

インスタレーション|スタイロフォーム、紙粘土、パテ、シーラー、アクリルガッシュ
約H170 × W550 × D500mm(3点)

作者より

取り込まれたまま放置された洗濯物の山を見て、複数の衣類が積み重なり、一つの構造物のように成立している様子に面白さを感じた。
洗濯物の山の写真をもとに、布の重なりによって生まれる層やたるみ、全体のフォルムや量感といった、洗濯物の山をそれとして成立させている要素を抽出し、立体として再構成した。
制作を進めるなかで、立体は次第にモチーフの形から離れ、独自の形の流れや構造を持ちはじめていく感覚があった。結果的に、その感覚が制作の核となっていった。

塚本このみ

担当教員より

洗濯物の山をモチーフとした彫刻作品である。形は布の集積として認識できるが、近づいて見ると皺は取り除かれ、ふくよかな量感のみが前景化することで、鑑賞者の意識は次第に形そのものへと向かう。その造形は、あらかじめ計画された形を実行した結果というよりも、制作の過程で形と向き合い、応答を重ねるなかで立ち現れたものである。このプロセスが、具象と抽象のあいだに位置する独特な形態を生み出している。

基礎デザイン学科教授 田中良治