矢入幸一

Yairi Koichi

余白の再構築
Reconstruction of the blank space

ポスター|紙
Poster|Paper
H1030 × W728mm ×18点 H728 × W515mm ×6点


Book
H257 × W182mm

作者より

平面作品における余白や間はセンスによってコントロールされている。
僕はそう思っていた。
僕はカンディンスキーの“点線面”という本を読み、
その書物を自分の言葉で再編し、書物内に書かれている余白の関係を検証し、独自の余白論を制作した。
その余白論を基軸に、第一段階としてカンディンスキー、マレーヴィチ、モホリナジの三人の絵画を解体し、グラフィック作品に再構築した。
そして第二段階としてそれぞれの作品の余白の骨組みを抽出し、その骨組みにメッセージを組み合わせたオリジナルのグラフィック作品を制作し、最後に各作家の図形や色使いのくせなどを把握するためにダイヤグラムを制作した。

矢入幸一

担当教員より

三年次の広告の授業でアイデアとコミュニケーションを学んだ矢入くんは、平面作品を制作する過程で「余白」はセンスによってコントロールされているのか、ロジックによってコントロールは可能なのか、との疑問を抱き卒業制作に挑んだ。この研究作品の素晴らしさはカンディンスキー、マレービッチ、モホリナジの絵画の「余白」の関係を段階的に解体・再構築した方法のみならず、自ら「余白」の解釈としてグラフィック作品をデザインし、結実した点にある。黒一色にした展示空間の企画構成も特筆に価する。

視覚伝達デザイン学科教授 本田和男