うつろいゆく藍Ephemeral indigo本BookH250 × W200mm ×20点年表|蛇腹綴じChronological table|Bellows foldH420 × W3810 × D200mm
古くから人々に愛されてきた藍。なぜ人は藍に惹かれるのか。藍と向き合う中でその魅力は「うつろい」にあると感じ、二つの視点で藍のうつろいを表現するため年表と本を制作した。歴史という大きな時の流れの中で、立ち位置が変動していく藍。藍染めという短い時間の中で、微細ながらも刻々とうつりかわる色たち。うつろいとは時の流れであり、変化である。藍には知られざる奥行きがあり、儚く、そして美しい。 脇有香里
脇さんは藍染めの現象の中に不思議な色のうつろいを見た。私達の日常の色彩経験も実際は固定化されたものではなく常にうつろう。彼女は人類史の中で「藍」がどのように生まれて来たかというマクロ的な視点と、藍染めのさい手許で起こるミクロ的時間の中に生じる微妙な変化とを並列することで、その「うつろい」の可視化を試みた。あくまでも実証的で即物的な記述でありながら、最終的にその作品は藍を通して色彩のうつろいを現す視覚詩となった。 視覚伝達デザイン学科教授 寺山祐策
作者より
古くから人々に愛されてきた藍。なぜ人は藍に惹かれるのか。藍と向き合う中でその魅力は「うつろい」にあると感じ、二つの視点で藍のうつろいを表現するため年表と本を制作した。歴史という大きな時の流れの中で、立ち位置が変動していく藍。藍染めという短い時間の中で、微細ながらも刻々とうつりかわる色たち。うつろいとは時の流れであり、変化である。藍には知られざる奥行きがあり、儚く、そして美しい。
脇有香里
担当教員より
脇さんは藍染めの現象の中に不思議な色のうつろいを見た。私達の日常の色彩経験も実際は固定化されたものではなく常にうつろう。彼女は人類史の中で「藍」がどのように生まれて来たかというマクロ的な視点と、藍染めのさい手許で起こるミクロ的時間の中に生じる微妙な変化とを並列することで、その「うつろい」の可視化を試みた。あくまでも実証的で即物的な記述でありながら、最終的にその作品は藍を通して色彩のうつろいを現す視覚詩となった。
視覚伝達デザイン学科教授 寺山祐策