大平晃嗣

Ohira Koji

TYPE-0

PLA樹脂、アクリル板、塩ビ棒、アルミパイプ|3Dプリント
Polylactic resin, acrylic plate, PVC stick, aluminum pipe | 3D printing
H1000 × W1430 × D670mm

作者より

モーターやバッテリー以外の全てを3Dプリントで製造し、ドライバーの気づいていない新たな一面を造形に落とし込み出力し直す事で、モビリティを通してドライバーは自分自身を見つめ直し、新しい生き方を見つけることが出来るのではないだろうか。
ボディの全てを3Dプリントで製造することにより、限りなくシームレスでフレキシブルな造形が可能となる。このモビリティは自己を投影し、共に成長する。

大平晃嗣

担当教員より

ドライバーのライフステージ変化に合わせてモビリティが成長していくコンセプトはヒトと共に生きる生命体の様で面白い。ロボット制御や3Dプリント技術の進化を捉え、次の世代におけるモノの関係性や価値観を示唆する興味深い作品である。
成長を前提としたモビリティの骨格設計や、その骨格を覆う3Dプリントで生み出される躰に新しい造形性が感じられ、とても魅力的である。
従来の概念にとらわれず、思い切って新時代の姿に挑戦した作者の創作意欲をたいへん評価したい。
無機質な冷たいメカニズムの塊ではなく官能的なマインドもくすぐられ、ヒトの成長/変化に焦点を当てた秀逸な作品である。

工芸工業デザイン学科教授 稲田真一