air formポリエチレン、発泡スチロール、ミラフォーム、バルブ、スポンジ|真空成形Polyethylene, styrofoam, mirafoam, valve, sponge | Vacuum formingH400 × W350 × D350mm
現代生活で実験性と実用性を兼ね備えた新しい民具のデザインを提案した。密閉したポリ袋の中の空気をバルブで排出し、真空状態になることで、平面的な素材から立体の用具に成形される。使用者は最小限の行為で、民具の組み立てを完結できる。「air form」は、民具の本質を原点に回帰させ、再生させる新しい民具の「使い」であり「作り」である。 シュウ シュウライ(周修来)
密封したビニールの袋の内部の空気の吸引によって形成されるというユニークな組み立て方法をもつ家具の提案である。組み立て前のフラットに並んだパーツが吸引によってゆっくりと立ち上がり、集合する事により構造強度を増していく動きは生物のようでもあり、ユーモラスでもある。その個々の形態は試行錯誤の実験の中から決定されたものであり、また、素材の選定も重量や強度などの調査には膨大なトライアルアンドエラーの時間を要した。その結果としてスツールとしての強度、機能性と意匠性の絶妙なバランスを保ったものが生まれた。更なる展開も期待できることから、今後の可能性を秘めた作品であると言える。研究量と完成度、オリジナリティーの高さから非常に高く評価された作品である。 工芸工業デザイン学科教授 山中一宏
作者より
現代生活で実験性と実用性を兼ね備えた新しい民具のデザインを提案した。密閉したポリ袋の中の空気をバルブで排出し、真空状態になることで、平面的な素材から立体の用具に成形される。使用者は最小限の行為で、民具の組み立てを完結できる。「air form」は、民具の本質を原点に回帰させ、再生させる新しい民具の「使い」であり「作り」である。
シュウ シュウライ(周修来)
担当教員より
密封したビニールの袋の内部の空気の吸引によって形成されるというユニークな組み立て方法をもつ家具の提案である。組み立て前のフラットに並んだパーツが吸引によってゆっくりと立ち上がり、集合する事により構造強度を増していく動きは生物のようでもあり、ユーモラスでもある。その個々の形態は試行錯誤の実験の中から決定されたものであり、また、素材の選定も重量や強度などの調査には膨大なトライアルアンドエラーの時間を要した。その結果としてスツールとしての強度、機能性と意匠性の絶妙なバランスを保ったものが生まれた。更なる展開も期待できることから、今後の可能性を秘めた作品であると言える。研究量と完成度、オリジナリティーの高さから非常に高く評価された作品である。
工芸工業デザイン学科教授 山中一宏