ビジュアライズを伴うコミュニケーションによる創造的対話づくり-パートナーシップの関係性深掘りと自己再発見-論文|52ページ 38,140字
コミュニケーションから新たな意味やアイデアが創発される「創造的対話」に着目し、ビジュアライズが創造的対話の創出に寄与するかを考察した。当事者だけでビジュアライズの意義が実感できる造形ワークショップを開発し、夫婦を対象に2回の検証を行ったところ、言語化のみの場合と比較して解釈の柔軟性が生まれ、自身を俯瞰し抽象化して思考しやすくなる結果となり、ビジュアライズを伴うコミュニケーションによる「創造的対話」を促す効果を確認できた。 久々江美都
「視覚化」というスキルを、専門家のものではなく、非専門家コミュニケーション媒介=バウンダリーオブジェクトにする、という観点で、夫婦間の関係に着目し、そのコミュニケーションに適用することを試みた研究。夫婦間の関係をエスノグラフィに基づく分析によって抽出し、実際に視覚化オブジェクトを用いたワークショップによって検証を行った。これからのデザインの民主化の時代に、どのような可能性があるかを探究する観点から高い評価を得た。 クリエイティブイノベーション学科教授 長谷川敦士
作者より
コミュニケーションから新たな意味やアイデアが創発される「創造的対話」に着目し、ビジュアライズが創造的対話の創出に寄与するかを考察した。当事者だけでビジュアライズの意義が実感できる造形ワークショップを開発し、夫婦を対象に2回の検証を行ったところ、言語化のみの場合と比較して解釈の柔軟性が生まれ、自身を俯瞰し抽象化して思考しやすくなる結果となり、ビジュアライズを伴うコミュニケーションによる「創造的対話」を促す効果を確認できた。
久々江美都
担当教員より
「視覚化」というスキルを、専門家のものではなく、非専門家コミュニケーション媒介=バウンダリーオブジェクトにする、という観点で、夫婦間の関係に着目し、そのコミュニケーションに適用することを試みた研究。夫婦間の関係をエスノグラフィに基づく分析によって抽出し、実際に視覚化オブジェクトを用いたワークショップによって検証を行った。これからのデザインの民主化の時代に、どのような可能性があるかを探究する観点から高い評価を得た。
クリエイティブイノベーション学科教授 長谷川敦士