今井優希

IMAI Yuki

梨畑幼稚園
kindergarten of Pear field

プレゼンテーション|スチレンボード、紙、針金、ほか
模型|H300 × W1900 × D1500mm、H100 × W600 × D600mm

作者より

子どもの頃の体験をふと思い出すことがある。今も体のどこかで覚えている、幼少期の記憶は、日々の生活に感動や彩りを与えてくれているのではないか。
地元鳥取の梨畑の中で過ごした体験が強く残っている。この場所に、環境としての新たな幼稚園を提案する。
成長し変化していく、梨畑と子どもを建築が受け入れ、一日を一年を繋いでいく。ここで育つ子どもたちの小さな体験や感覚が、温もりを持ったものになることを期待している。

今井優希

担当教員より

幼児期における環境の重要性から幼稚園建築を研究し、作者の地元である鳥取県の梨畑が広がる丘陵地における新たな幼稚園の提案である。鳥取県の抱える様々な社会問題を背景に幼稚園と地域がつながる建築を模索した作品である。敷地の傾斜と梨畑の特徴的な樹形による断面の特徴を生かした配置計画が見事である。特に梨畑が作る樹の下の包まれる空間と、傾斜する地面がつくりだすスケールは、子供たちの感性を刺激する空間であろう。

建築学科教授 布施茂