髙嶋佳樹

TAKASHIMA Yoshiki

都市と村落における環境のシュルレアリスム
Surrealism of the Environment in Cities and Villages

プレゼンテーション|ゴールデンボード、スタイロフォーム、PLA樹脂、3Dプリント、ほか
模型|各H200 × W200 × D200mm(6点)、各H450 × W450 × D200mm(4点)、各H900 × W900 × D600mm(2点)

作者より

都市と村落、ふたつの敷地を往復するようにひとつの建築を設計する。
環境から発生した建築要素を観察し、半自動記述的に立ち上がる文脈から都市と村落を探る。

表現欲求のままに建築の力を盲信し、風景を消費する感情的な造形行為ではなく、非感情的に、建築を都市と村落の環境を比較する為の指標のように扱う。

環境や与条件からのみ設計を行い、学際的に都市と村落を比較する。新しい風景への渇望の机上の空論である。

髙嶋佳樹

担当教員より

都市と村落のふたつの異なる環境にひとつの建築を往復して設計する手法による実験的な作品である。それぞれの敷地(東京/銀座と富山/砺波)の産業、営み、周辺環境から発生した建築要素を観察し、それを反映しながら設計を重ねることで、全く異なる環境に同一の建築を成立することで得られる過程こそがこの作品とも言える。そして、この作品は明快な結論を提示することよりも、新たな建築を思考する意欲的な姿勢が高く評価された問題作である。

建築学科教授 布施茂