伊庭万柚子

IBA Mayuko

東京で光る鈴蘭 —すずらん通りの由来と街路灯デザイン—
Lily of the valley shining in Tokyo
-Origin of Suzuran Street and street light design-

本|紙
H257 × W167mm(112ページ)

作者より

鈴蘭は本州中部以北、東北、北海道高地に多く自生する花であり、東京にはあまり自生しない。しかし、東京には「すずらん通り」が数多く存在している。また、それらの中には鈴蘭をモチーフにした個性的な多灯式の街路灯、通称「鈴蘭灯」が設置されている場所もある。なぜ鈴蘭が通りの名称に多用されているのか、それぞれどのような鈴蘭灯のデザインなのかを研究し、東京にあるすずらん通りと歴史を書籍としてまとめた。

伊庭万柚子

担当教員より

街路灯に対する3年次からの興味を起点として、「すずらん型街路灯」に絞り込む着眼点と粘り強い調査・研究を評価する。その過程で、発生は戦前・京都の武田五一のデザインにあったことを確かめ、東京の各エリアでの鈴蘭通りと街路灯デザインを訪ね歩いての調査と撮影はこの情況下の活動として特筆できる。それらの集大成である書籍の仕上がりも申し分ない。

デザイン情報学科教授 森山明子