花形装飾の復刻書体開発とデジタル技術を用いた表現への応用 —THE BERYL TYPE ORNAMENTS—
Development of redesigned typefaces of fleuron, and their application to expression using digital technology —THE BERYL TYPE ORNAMENTS—
紙、コンピュータ
本|H297 × W210mm(58ページ)
ポストカード|各H100 × W148mm(3点)
名刺|H55 × W91mm
ポスター|各H1030 × W728 mm(4点)
タイプテスター|H341 × W621mm(モニタサイズ)
作者より
活版印刷の時代に紙面を彩った、花形装飾活字。その構造と表現の美しさの両立に私は強く心を惹かれた。しかしDTP以降のタイポグラフィではとても取り扱いにくく、今日までほとんど改善されてこなかった。そこで、デジタル書体システムの機能とキーボードという入力デバイスという環境で効率的に花形装飾を取り扱う方法の検証と、モニタを前提としたタイプフェイスのリデザインを行い、書体として完成させた。
塩見海怜
担当教員より
一度廃れた花形装飾に注目し、ルールを設定して現代の技術によってそれらを新たに復刻、さらにインタラクティブなタイポグラフィーに持ち込んだ研究の着地が評価できる。デジタル万能の時代に、いわゆる画像ではなく、タイポグラフィーという普遍言語のうちの花形装飾に注目したこと、その美しさを蘇えらせることで、有意義なデザイン提案となったことを高く評価する。
デザイン情報学科教授 森山明子