葉脈細工Leaf Vein Work葉脈標本、鉄、天糸、アクリル板屏風|H1000 × W1500 × D400mm標本|各H90 × W400 × D400mm(2点)
葉脈の持つパターンを用いた展示台と、葉脈標本を素材とした約1万個のパーツを用いた屏風。秋の風物詩である紅葉に代表されるような葉の色とは異なり、葉脈の模様は不変である。そんな不変的な構造にこそ本質的な機能的制約の結果から生まれた美しさがあるのではないかと考えた。そこで、葉肉を削ぎ落とした葉脈標本を観察し、デザインへの昇華を模索することで、人工物と自然物との新しい調和の形を提案できるのではないかと考えた。 廣木爽太
古来より日本人の生活においては自然との共生が根付いており、近年注目を集めるバイオフィリックデザインを先取りしたような文化もある。作者はこのような伝統に影響を受けつつも、一方で自然物の生命科学的・計算幾何学的な側面にも目を向け、両者の融合による新規な価値の創出を目指した。全て手作業による労作である点も注目に値するが、それ以上に古くもあり新しくもある、時代を超越したモノづくりの方向性を示唆した点が評価につながった。 デザイン情報学科教授 高山穣
作者より
葉脈の持つパターンを用いた展示台と、葉脈標本を素材とした約1万個のパーツを用いた屏風。秋の風物詩である紅葉に代表されるような葉の色とは異なり、葉脈の模様は不変である。そんな不変的な構造にこそ本質的な機能的制約の結果から生まれた美しさがあるのではないかと考えた。そこで、葉肉を削ぎ落とした葉脈標本を観察し、デザインへの昇華を模索することで、人工物と自然物との新しい調和の形を提案できるのではないかと考えた。
廣木爽太
担当教員より
古来より日本人の生活においては自然との共生が根付いており、近年注目を集めるバイオフィリックデザインを先取りしたような文化もある。作者はこのような伝統に影響を受けつつも、一方で自然物の生命科学的・計算幾何学的な側面にも目を向け、両者の融合による新規な価値の創出を目指した。全て手作業による労作である点も注目に値するが、それ以上に古くもあり新しくもある、時代を超越したモノづくりの方向性を示唆した点が評価につながった。
デザイン情報学科教授 高山穣