痼 empathyEmpathy to my lump手書きアニメーション|6分30秒
胸にしこりができた。コロコロと皮膚の下で動き、姿がつかめない。カタチや大きさ、色も皮膚で遮られてしまい想像するしかない。しこりは私の体の中で確実に成長し、大きくなっていく。私の養分を横取りされているような、害であるしこりに対して、私は思考する。 クレヨンや鉛筆などを使い、手で書くという身体性を重視した作品。実体験をもとにしている。 酒井日花
作者の身体にかつてできた痼(しこり)について描かれたアニメーション・ドキュメンタリー。 正体の見えないものに対する好奇心と不安。そこから空想、連想され紡がれていくイメージたち。 彼らはアナログ画材の使用によって、作者の身体からダイレクトに画面に結実し、フレーム単位でダイナミックに自立していく。 見えないものと対峙した先に現れる豊潤なイメージの世界は、作者の果敢なアプローチによって、観客を巻き込んでいく力強さと、包み込むような寛大さをもって、私たちに開かれた。 映像学科専任講師 髙谷智子
作者より
胸にしこりができた。コロコロと皮膚の下で動き、姿がつかめない。カタチや大きさ、色も皮膚で遮られてしまい想像するしかない。しこりは私の体の中で確実に成長し、大きくなっていく。私の養分を横取りされているような、害であるしこりに対して、私は思考する。
クレヨンや鉛筆などを使い、手で書くという身体性を重視した作品。実体験をもとにしている。
酒井日花
担当教員より
作者の身体にかつてできた痼(しこり)について描かれたアニメーション・ドキュメンタリー。
正体の見えないものに対する好奇心と不安。そこから空想、連想され紡がれていくイメージたち。
彼らはアナログ画材の使用によって、作者の身体からダイレクトに画面に結実し、フレーム単位でダイナミックに自立していく。
見えないものと対峙した先に現れる豊潤なイメージの世界は、作者の果敢なアプローチによって、観客を巻き込んでいく力強さと、包み込むような寛大さをもって、私たちに開かれた。
映像学科専任講師 髙谷智子