多田あかり

TADA Akari

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手書きアニメーション|5分40秒

作者より

主人公は毎日どうしようもない渇きを覚え、自分によく似た人からの共感を求めている。誰とでも繋がれるSNSで孤独を癒しながら、本当に繋がりたい相手とは繋がれない現実が、常にある。

多田あかり

担当教員より

現代社会における孤独感について描いた作品。
作者は、主人公のモデルとなる人物に取材を重ねていくことで、その心の本質にあるものを捉え描き出そうとした。
個人から社会全体に敷衍する成熟した語り口は、一見愛らしいビジュアルの裏側に巧みに隠される。しかしその視点が孕んだ本質的な緊張感は、鋭く作者の問題意識を顕にする。
動き、色彩、モチーフ、演出、全てにおいて作者は的確な選択を行い、卓抜な表現力を十分に発揮した。アニメーションでしか描けないものを彼女は理解している。
社会への冷静な観察と他者へのあたたかな眼差しを感じさせてくれる作品である。

映像学科専任講師 髙谷智子