新井崇仁

ARAI Takahito

Dialog

プレゼンテーション|PLA樹脂、 3Dプリント
模型|H680 × W340 × D340mm

作者より

ちょっとした気軽な会話の嬉しさを未来の公共モビリティで感じるためのモビリティ提案。2050年人々は現実での偶然の発見を求めながらも、現実空間に抵抗を感じている。「ネット空間のような自在な人との距離感」と「現実ならではの思いがけない出会い」を両立することで新しい時代の人々のニーズに応えるライドシェア用のモビリティ。

新井崇仁

担当教員より

移動中の車内、人々は周囲と途絶し個々の携帯情報だけを見ている。そこはやり過ごす隙間の時間。もし将来の交通が同じ方向に乗り合わせるオンデマンドの場となれば、匿名ながらもそこでほのかな対話が始まり、穏やかなコミュニケーションが広がる。そうした将来の移動時間についての提案であり興味深い。乗り合わせた人から飴を貰って会話が始まった昔を思い出す。またVRゴーグルで3Dデータの空間性を検証した初の事例でもある。

工芸工業デザイン学科教授 稲田真一