名取愛梨

NATORI Airi

Middle Of Nowhere —どこでもない 不思議な世界

インスタレーション|鉄、鍛造
サイズ可変

作者より

鍛造した複数の鉄によるオブジェを
点在させたインスタレーション作品です。

彼らはあらゆるシーンに適合し、
フレキシブルに変化する
イマジナリーな存在。

ここはどこでもない世界
けれども どこにでもなりうる世界


あなたには
ここがどんな世界にみえますか?

名取愛梨

担当教員より

作者の心象風景を表現した独創的なドローイングに基づくインスタレーション。
工芸工業デザイン学科クラフトデザインコースのディプロマポリシーから少し外れる作品ではあるが、本人が卒業後ミクストメディアの世界での作品制作を強く志望していることと、金工専攻の学生として鉄素材と鍛鉄技法に一途に向き合い、努力した結果到達し得た独特な質感表現が高く評価された。一般的に鍛造作品はその制作過程の豪快さから重厚イメージを持ちやすいが、この作品はとても軽やかで有機的な質を持ち、作者の意図する不思議な世界をよく現している。

工芸工業デザイン学科教授 鈴木洋