職場妖怪図鑑Yokai of WoksorProposal for a Failure Learning Program in the Workplace Using Yokai Culture as Wisdom – Information Gathering and Knowledge Generation on Failure Using the Pattern Language Creation Process紙、無線綴じ本|H297 × W420 × D50mm
職場に潜み、業務中のある特定の場面や状況において現れ、そこで人に悪さをし、小さな失敗から大きな事故までを引き起こす存在を「職場妖怪」とし、図鑑形式でまとめたもの。計9つの企画開発系の職場における総勢28名の協力者とのワークショップとインタビューを通して、約80体の職場妖怪を生み出した。職場妖怪を生み出すにあたっては、どんな状況でどのような失敗をしたか、それはどんな職場妖怪がどのような悪さをしたためか、そしてどうすればそれは回避できるのか、といった協議を重ね、失敗に対する内省と対応を含んだ知識化を試みた。 栗原渉
本研究では、組織に潜む課題や問題を、直接的に文節化・言語化するのではなく、日本独自の文化である「妖怪」に見立てて概念化・可視化し、組織で課題を受け入れやすくするアプローチを探索した。研究においては、複数の組織のフィールドリサーチを通じて具体的に「妖怪」を生みだした。民俗学的な知見を現代的な組織課題に適用するという意欲的な試みであり、高いオリジナリティが認められる。今後の社会化に期待が持てる。 クリエイティブイノベーション学科教授 長谷川敦士
作者より
職場に潜み、業務中のある特定の場面や状況において現れ、そこで人に悪さをし、小さな失敗から大きな事故までを引き起こす存在を「職場妖怪」とし、図鑑形式でまとめたもの。計9つの企画開発系の職場における総勢28名の協力者とのワークショップとインタビューを通して、約80体の職場妖怪を生み出した。職場妖怪を生み出すにあたっては、どんな状況でどのような失敗をしたか、それはどんな職場妖怪がどのような悪さをしたためか、そしてどうすればそれは回避できるのか、といった協議を重ね、失敗に対する内省と対応を含んだ知識化を試みた。
栗原渉
担当教員より
本研究では、組織に潜む課題や問題を、直接的に文節化・言語化するのではなく、日本独自の文化である「妖怪」に見立てて概念化・可視化し、組織で課題を受け入れやすくするアプローチを探索した。研究においては、複数の組織のフィールドリサーチを通じて具体的に「妖怪」を生みだした。民俗学的な知見を現代的な組織課題に適用するという意欲的な試みであり、高いオリジナリティが認められる。今後の社会化に期待が持てる。
クリエイティブイノベーション学科教授 長谷川敦士