茜色の息吹Daughters映像|92分10秒
親離れて自立している子供達に対して、親が放っていけない人である。親が生きるうちに親孝行をするにも関わらず、いずれ他界して、生き残る子供達がまた散りさってちりぢりに去って行く。本作品では独居する老母が飼ってたペットが亡くなって、父の法事で集まる三姉妹が各自のわけで実家に戻る。一軒家の中、老母最後の人生と一緒に過ごす物語である。 自分の母親は実家で4人姉妹がいて、婆さん人生の最後に母親の家族風景を再現し、婆さんを偲ぼうと、本作品を完成した。 苗壮壮
老母の家に父の法要で集まる三姉妹。訳あり女優の長女、霊感の強い物書きの次女、ヤクザな夫と懐妊中の末娘。一軒家の隅々を機能させ、機微に触れ描かれる人物の背景や生き様が関係性と共に浮き彫りになっていく凝縮したシーンやカットの構成が巧みで、表層を超えて心情や事実が伝わる芝居の奥行きと秀逸なセリフ、映画を成立させるファクターを見事に演出し、有機的に統合。日本映画の趣ある佇まいを感じさせつつ、現代的な家族の光景が描かれている。 映像学科教授 小口詩子
作者より
親離れて自立している子供達に対して、親が放っていけない人である。親が生きるうちに親孝行をするにも関わらず、いずれ他界して、生き残る子供達がまた散りさってちりぢりに去って行く。本作品では独居する老母が飼ってたペットが亡くなって、父の法事で集まる三姉妹が各自のわけで実家に戻る。一軒家の中、老母最後の人生と一緒に過ごす物語である。
自分の母親は実家で4人姉妹がいて、婆さん人生の最後に母親の家族風景を再現し、婆さんを偲ぼうと、本作品を完成した。
苗壮壮
担当教員より
老母の家に父の法要で集まる三姉妹。訳あり女優の長女、霊感の強い物書きの次女、ヤクザな夫と懐妊中の末娘。一軒家の隅々を機能させ、機微に触れ描かれる人物の背景や生き様が関係性と共に浮き彫りになっていく凝縮したシーンやカットの構成が巧みで、表層を超えて心情や事実が伝わる芝居の奥行きと秀逸なセリフ、映画を成立させるファクターを見事に演出し、有機的に統合。日本映画の趣ある佇まいを感じさせつつ、現代的な家族の光景が描かれている。
映像学科教授 小口詩子